【CNC導入記】全くの初心者が「未完成なロマン」に大枚をはたいた結果…【Makera Z1 Pro体験談】
「樹脂ではなく金属でモノを作りたい!」
そんな想いが高まり、全くのCNC初心者が勢いで大金を投じて手を出したのが、卓上CNCマシンの「Makera Z1 Pro」でした。
今回は、初心者が勢いで海外のプレオーダー製品に飛び込んだ結果起きた「リアルすぎる洗礼」と、これから新しいマシンを買おうとしている方へのちょっとしたアドバイスをお届けします!
そもそも「Makera Z1 Pro」ってどんな状況で買ったの?
僕がオーダーしたのは2026年6月末。 Kickstarter(クラファン)の受付が終了し、一般向けの「早期予約販売」が始まったタイミングでした。
この時期の状況を簡単に一言で説明すると…… 「まだ正規ルートで一般販売されていない、事実上のベータ版」です。
Kickstarterで出資した人たちにも「まだ届いていないか、ボチボチ届き始めたかな?」という段階。そこに全くの初心者があえて飛び込むという、我ながらなかなかチャレンジャーな決断でした(笑)。
※ちなみに、Kickstarterなどのクラウドファンディング製品は「製品を普通に買う」というより「開発を応援して完成品を待つ」という性質のものです。
2026年10月現在の最新状況
ちなみに2026年10月初旬現在、Makera Z1シリーズは直接注文できなくなっています。一般販売へ移行するのではなく、クラウドファンディング(GREEN FUNDING)で新たにプロジェクトを立ち上げて展開されるようです。

栄えある「ファーストオープン」で響き渡った嫌な音
さて、大枚をはたいて「あえて人柱になる覚悟」で飛び込んだ僕のもとに、ついに待ちに待った大きな箱が到着!
ウキウキしながら開封し、前面扉を開けたその瞬間でした。
……バキッ!!!
静寂な部屋に響き渡る、明らかにポジティブではない音。 恐る恐る音がした本体上部を覗き込んでみると……。
なんと、前面カバーを支えるプラスチック製のアームがパックリクッキリ割れていました(泣)。 まさかの「ファーストオープン」での出来事です。


なぜ割れてしまったのか?(考察)
Z1シリーズは、跳ね上げたカバー扉を「金属製のフリクションヒンジ(摩擦で固定する金具)」で保持し、それをプラ製のパーツで固定する構造になっています。
海外製品あるあるなのですが、この金属ヒンジの硬さに個体差(摩擦のバラつき)があったようです。僕の個体は右側のヒンジが「手ではビクともしないレベル」でガッチガチに固く、開けた瞬間にテコの原理でプラ製の保持パーツが一発で負けてしまいました……。
何年も何度も開閉する部分なので、「ここがプラ製なわけないよなMakeraさん!」と思わず心の中で突っ込んでしまいました(笑)。
現在直販を一度ストップしてクラファン等で再展開しているのは、こういった細かなパーツ構成やクオリティコントロールをアップデートするためなのかもしれません。これから買うみなさんの元には改善された状態で届くかもです!
片腕骨折マシンのまま作業した約1ヶ月間
こうして、我が家のZ1 Proは到着初日に「片腕骨折」状態に。
前面ドアを開けても支えられないので、作業するときは自分の頭の上にドアをのせて固定しながら作業するという、なんともシュールなスタイルが約1ヶ月ほど続きました(笑)。
忘れた頃にメーカーから交換用のアーム(もちろんプラ製!)とヒンジが届き、無事に修復完了!
海外製の初期ロットやクラファン発の製品を手に入れるときは、こういうトラブルにも「まあ、海外のプレ版だしな!」と笑って付き合える少しの覚悟と心の余裕が必要だなと痛感しました。
トラブルはあったけれど…精度は文句なしの満点!
と、ここまで読むと「大丈夫なの?」と思われるかもしれませんが、加工精度に関しては本当に素晴らしいの一言でした!
10mmの四角形を削り出し、マイクロメーターで測定してみたところ……
結果:10.05mm!
わずか0.05mmの誤差。個人が卓上で使うマシンとしては十分すぎる精度で、加工結果には大大満足でした!マシン本体の潜在能力は間違いなく本物です。
次なる落とし穴は「純正アプリ」にあり…?
マシン本体のハードウェア(とヒンジ笑)については乗り越えた僕ですが、実はこの後さらなる落とし穴が待ち受けていました。
それが、Makera純正のCAMアプリ「Makera Studio」です。
長くなってしまったので、このソフトウェアとの格闘(苦労話)については、また次回の記事でお伝えしたいと思います!
初体験のCNC、まだまだ順調とはいきません(笑)。

