3Dプリンター歴10年の僕が、勢いでデスクトップCNC「Makera Z1 Pro」に手を出して撃沈しかけた話

2016年2月に初めての3Dプリンター「Zortrax M200」を購入してから、早いもので10年余り。これまでさまざまな個人向け3Dプリンターを愛用してきました。
そんな僕ですが……2026年6月末、本当に衝動的にデスクトップCNC加工機「Makera Z1 Pro」の導入を決めてしまいました!
注文から約1ヶ月後、満を持してわが家に届いたZ1 Pro。 「まあ、長年3D造形やってるし何とかなるでしょ!」
……なんて甘い考えは、いとも簡単に打ち砕かれることになります。 とにかくCNCは、一筋縄ではいかない怪物でした。
3Dプリンターという「温室」から、CNCの極寒の地へ
今思えば、3Dプリントの世界は本当に恵まれていたんだなと痛感します。
どのメーカーも優秀なスライサーソフトを提供してくれていて、知識や経験が浅くても、ソフトが大部分をカバーしてくれます。箱から出してすぐに造形ができてしまう、まさに「温室環境」だったんですよね。
ですが、CNCの世界はまったく違いました。
- 取扱説明書はほぼナシ(YouTube動画を探すところからスタート 動画あるだけまだイイ)
- メーカーが用意したCAMソフトウェアは未完成でバグ多め=出来上がるツールパス信用できない
- もちろん日本語サポートなんて無い
- ちょっとオリジナリティのある作業をしようとすると、即詰む
- 3Dプリント界隈に比べて、とにかく情報量が圧倒的に少ない!
突きつけられる「未知のパラメーター」の山
自分のやりたいことを実現するために、
- 最初にどのツールを使うべき?
- もう一発粗削り入れたほうがいいの?それとも仕上げしていいの?
- 綺麗に仕上げるための「仕上代」は何ミリ残す?
- カッターの軌跡はX方向? Y方向? それとも等高線?
- この材料の場合、ツールのパラメーターはどう設定する?
- 1回の送り量や切込み量はどれくらいが正解?材料に激突しない?
ありとあらゆる設定が完全に未知数。 これらをソフトウェア任せにできず、すべて自分の頭で判断してツールパスを作成しなければなりません。
この壁の高さに、途中で何度も「もう投げ出そうか……」と折れそうになりました。
失敗の連続、そして気づいたCNCの面白さ
導入からの2ヶ月間、大量の材料を無駄にし、カッターをへし折りまくり……(涙)。 それでも試行錯誤を重ね、なんとかシンプルな形状なら削れるようになってきました。
CNC加工って、ただ材料をセットして削ればいいわけじゃないんですよね。
「どういう順番で削るか」 「どうやって強力&精密に固定するか」
これをしっかり考え、必要であれば「まずは精度よく削るための治具(じぐ)作りから始める」という段取りの深さがあります。
これからCNCを始める人へ
3Dプリンターとはまた違った奥深さと、容赦のない難易度を誇るCNCの世界。
これから少しずつ、初心者の僕が実際に体験したトラブルや学んだノウハウをブログに書いていこうと思っています。
これからCNCの世界へ足を踏み入れようとしている方の、少しでも助けになれば幸いです!


