【年35万は無理】Fusion 360を諦めてマイナーCAM「Deskproto」に突撃したら、突然おじいちゃんが引退宣言した話
純正CAM「Makera Studio」のバグまみれな挙動に早々に見切りをつけた僕。
次にぶち当たった壁は、「じゃあ、どのCAMソフトを使えばいいんだ問題」 でした。
せっかく購入した「Makera Z1 Pro」の4軸アッセンブリ(回転軸加工)をフル活用したい! しかし、業界標準の「Fusion 360」で4軸・5軸加工をやろうとすると……
年間 350,900円(※2026年現在のサブスク価格)
「いやいやいや!! たっけぇよ!!!」
趣味+αの個人DIYで払える金額じゃありません。 「何かしら代わりになる買い切りのソフトはないのか……?」と必死にネットの海を泳いだ結果、ついに見つけたのが「Deskproto(デスクプロト)」というCAMソフトでした。

情報ゼロのマイナーCAMにさらに約4.5万円をブッ込むムチャ
この「Deskproto」、正直言って日本語の情報がほぼ皆無。 本当に動くのかすら怪しいレベルでしたが、魅力的なポイントがありました。
- 買い切り(永久ライセンス)であること
- 今どき珍しい一括払いです。サブスクの恐怖から解放されます。
- ホビーライセンス(Multi-Axis Edition)が手頃
- 4軸加工対応版が 248ユーロ(日本円で約45,000円)!
- 商用利用は基本的に不可ですが、「年間売上3,000ユーロ(約50万円)までなら特例で商用OK」という太っ腹仕様。
「情報がない? 毒を食わば皿までだ!」と、即PayPalで決済。 こうして僕の怪しいCAM探訪記が始まりました。
実際に使ってみたら……あれ? 意外と優秀じゃない?
届いたDeskprotoを触ってみると、これが意外にも良作でした。
- ウィザード形式で初心者に優しい: Makera Studio同様、案内通りに進めればツールパスが完成する。
- 加工モードが豊富: 等高線加工(Z-Level)などがしっかり選べるため、商業ベースの立体物を作る上でも圧倒的なアドバンテージがある。
「UI(操作画面)がどことなく20年前のWindowsソフトっぽい」という点を除けば、割と快適なCNCライフがスタートしたのです。
……そう、あの恐怖のメールが届くまでは。
突然届いた1通のメール「俺、引退するわ^^」
そんなこんなでDeskprotoとともにCNCライフを歩み始めたのですが、ある日、開発元から1通の英語メールが届きました。
“At the same time I want to reduce my workload and take a step towards retirement: I am 68 years of age, and have been active with DeskProto for more than 30 years.”
ざっくり要約すると、
「俺もう68歳だし、30年も頑張ったからそろそろ引退するわ^^」
ええええええぇぇぇ!!!?? やめちゃうの!!??
たしかにYouTubeの解説動画に出てくる開発者はおじいちゃんだったけど! UIが古臭かったのも納得だけど! せっかく4万5千円払って買ったのに、そりゃないぜおじいちゃん!!!

どうなる今後のサポート&ライセンス!?
メールを必死に読み進めると、どうやらソフトの権利自体はイギリスの「Vectric」という会社(※VCarveなどで有名なCAMの老舗)に譲渡されるとのこと。
11月からはそのVectric社がユーザーサポートを引き継ぐらしいのですが……
「買い切りで買ったのに『継続したけりゃ追加で金払え』とか言われないよね……?」
と、今から震えております。 せっかく手に入れた相棒の運命やいかに。今後の動向を温かい目(と不安な目)で見守りたいと思います(笑)。


