フライトシム用ラダーペダルの自作 その2

前回の続きです。
それではMSFS2020でもっと快適にヘリコプターをホバリングできるように、3Dプリンターから取り外したリニアシャフトを使ってラダーペダルの大改造を進めていきたいと思います。

ペダルのベースとなるのはThrustmaster TFRP Flight Rudder Pedalsで、主要な部品はこちらから流用します。
まずはTFRPを分解します。裏返して目に見えるビスは全て外します。中にある基板の裏にもビスがありますのでそれも外します。
するとケース上部と下部が外れてペダル部と土台が分離します。

下側ケースにはペダルをセンターに戻すスプリングやポテンショメータとリンクなど一式がまだビス留めされていますので、そちらも外していきます。この部分はそのまま流用するつもりです。

部品が外れたら3Dプリントで部品を作るために各部を測っていきます。ペダルとリニアシャフトを繋ぐ台座とシャフトを等間隔に固定するパーツをまずはモデリングしました。設計図などは特に無いので全て勘で作っていきます。ペダル側にある位置合わせ突起とビス穴をそそまま使って固定できるようなるべく正確にノギスなどで採寸し形を作っていきます。

ピンクは熱積層プリンターで、緑は光造形プリンターで作ります。Zortraxの場合は穴の内径寸法を合わせるのが結構難しいんですよね、どうか一発でピッタリ合うように祈りつつ先ずはペダル台座を出力しました。

どうやらうまくいったようです^ ^ 熱積層出力品は負荷がかかると積層跡に沿ってパックリ割れてしまうので、それを防ぐために一旦タッパーに入れて気化アセトンで積層を溶着させました。

引き続きリニアシャフトの固定具をMIRACLPで出力しました。光造形は出力が早くて助かります。

しかも光造形は寸法精度も正確で組むときに合わないという不安はほとんどありません。今回の部品に使用したUVレジンは弊社で取り扱っている高靭性レジンxULTRATを使用しました。これは凄まじい耐久力を持った材料で、通常のレジンではすぐに割れてしまうようなビス締めする部分や断続的に負荷がかかるこういう部品でも安心して使用できます。

想定どおりスムーズに動くか一旦仮組みしてテストしてみます。

問題ないようです。抵抗無く非常にスムーズに動きます。特にパーツのモデリング修正の必要はないようなのでもう片方もこのまま同じように出力しました。
ということで続きはまた次回へ・・・

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です