Corona Renderer 7 について

最近コロナレンダーのバージョンを6から7にアップしました。
主なアップデート内容は公式のYoutubeチャンネルで詳しく動画にて紹介されていますが、

  • 新しい Physical Material(物理マテリアル)
  • Corona Skyアップデート
  • レンダリングスピードアップ
  • ガラス表現の改善

などが主な項目なようです。その他にクライアントアプリケーションごとに幾つか改善があり、Cinema 4Dに関しては

  • マテリアルライブラリ搭載
  • インタラクティブレンダリングでのマルチインスタンス対応

などが挙がっていました。これらのアップデート内容の中で自分にとって一番嬉しかったのがインタラクティブレンダリングでマルチインスタンスをそのまま表示できるようになったことです。これについてはずっと長いこと待ち望んでいたものです。

Grasskit 4.5の芝生がインタラクティブに確認できます

実際これは結構な作業効率のアップにつながると思います。他にはレンダリングスピードアップも嬉しいですね。参考画像は公開できませんが現在作成中のとある景観パースでのテストでは、バージョン6で2分50秒かかるものがバージョン7では1分58秒でした。何度もテストレンダリングを繰り返すような時にはかなりの恩恵がありますね。ま、そのスピードにもすぐに慣れてしまい普通になってしまうのですけど(笑

そして、公式が一番最初に紹介している今回のアップデートの目玉であろう物理マテリアルですが、前バージョンまでのレガシーマテリアルとは若干UIが変わりました。まず、新規にマテリアルを作ると【General】でNon-metalかMetalを選択するようです。

Generalの項目で非金属か金属を選択

ちなみに、【Base layer】において【Roughness】の項目を30%に設定しその他の項目や色をデフォルトのまま比べてみると、このような結果になります。

Non-metal
Metal

そして、おそらく物理マテリアルの肝となるのが次の二つの項目です。

  • Clearcoat Layer(クリアコート レイヤー)
  • Sheen Layer(光沢レイヤー)

自分もまだ全て理解してはいませんが、Clearcoat Layerはその名の通りベースの上に施すクリアコートということでしょう。車の塗装や木部へのクリア塗装などへの利用が多いのではないでしょうか。公式のYoutube動画では木部を表現したBase Layerにバンプをかけて、その上に完璧に研磨したクリアコートを再現しているものや、Clearcoat Layerにはまた異なるバンプをかけて表現に幅を加えたものなど見せてくれていました。
ちなみにベースレイヤーで黒い地色を設定し、Clearcoat Layerをオンにするとこのようになります。

クリアコート無し
クリアコート有り

そして、ベースは黒のままClearcoat Layerの方に色を加えるとこのようになります。

Base Layerの色を白に近づけるとこんな感じになります。

自分は模型造りが好きで、そちらではよくこういった塗装方法をするのですが、Corona Rendererでもできようになりました^ ^ ちなみに自分が使っているもうひとつの外部レンダラーのMaxwell Renderは随分前から物理マテリアルとして同様の機能がありました。

続きましてこちらもまだあまりよくわかっていませんが、光沢レイヤーの方です。公式動画ではファブリック素材の表現に使っていました。先ほど同様に黒のBase LayerにSheen Layer(光沢レイヤー)をオンにして、【Roughness】の項目を50%にした場合と20%にした場合ではこのようになりました。

Sheen LayerのRoughness = 20%
Sheen LayerのRoughness = 50%

という感じで自分としては今までのレガシーマテリアルでも十分ではあったのですが、これからもっと物理マテリアルの方も使いながら勉強して仕事に活かせたらと思っております。
フィジカルスカイの方も変わったようなのですが、自分はほとんどの場合HDRIを使って仕上げるので、新機能についてはマテリアル以上に理解できていないので今回は紹介しませんでした。機会がありましたらまた検証してみたいと思います。

初めてのブログのテーマはCorona Rendererについてでした。脳梗塞の後遺症で指を動かすことが難しいのでキーボード入力でミスしてしまい非常に誤字・脱字等が多いと思われます。読みにくくて大変申し訳ございません。今後も不定期ですが更新していきたいと思っています。

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